Instagramでも大人気、サウナシュラン3年連続1位「御船山楽園ホテル」に泊まってきました。
実際に宿泊してわかった「良い・悪い所」を、正直にレビューしていきます。
宿泊するなら「確認すべき情報」も最後にまとめました。
それでは、どうぞ!

御船山楽園ホテルの概要

御船山楽園ホテルは、江戸後期から続く四季折々の草花を楽しめる「御船山楽園」を有するホテルです。
ホテルの建物は古さと新しさが入り混じり、館内の移動はアップダウンが多めでした。
それでも人気になり、有名になった理由が大きく2つあるため行ってみたレビューと共に紹介します。
御船山楽園ホテルといえばサウナ
様々な業界のプロサウナ―が審査し、全国のサウナの中から今行くべきサウナを選出するサウナシュラン。
ランキングにあるサウナは、サウナ好きではない人でも「行ってみたい!」と思える場所ばかり。
そんなサウナシュランで、2019年から3年連続堂々の第1位獲得しているのが御船山楽園ホテルのサウナなのです。
ミシュランを文字って、サウナシュランなんだろうな。


ホテルの建物だけ見ると、そんなに良いサウナがあるの?って結構疑っちゃうよね。
大浴場に男女それぞれ異なるサウナがあり、大きな薪ストーブがあるサウナや、写真のような北欧を感じるサウナがあります。
素人でも体験して楽しかったのは女湯にある「キューゲル」でした。
サウナの中心に熱々の石があり、その上に「薔薇」や「ハッカ」の香りがする氷玉を乗せると、ゆっくりと溶け出し蒸気となり、香りの良いスチームが広がるんです。
その他にも浴場には休憩室があり、デトックスウォーターや塩プリンが楽しめちゃうのも驚き。


ちなみに、香玉は好きなものを選べたよ!
御船山楽園ホテルにはチームラボ

このホテルがInstagramで有名な理由は「チームラボ」作品があるからです。
ご覧の通り、写真映えするホテルはInstagram向きだと言えます。
ホテルの見た目はどこにでもあるような雰囲気ですが、中に入った瞬間からチームラボ作品に釘付けになるのも驚きポイントの1つでしょう。

このようにエントランスは日中でも常に暗く、ランプの灯りを楽しめるようになっています。
実は他にもチームラボ作品があり、宿泊者は夜22時まで自由に鑑賞ができるためじっくり写真を撮れる嬉しいポイント。
宿泊客以外は以下のチケットのいずれかを購入すると作品鑑賞を楽しめます。
鑑賞券チケットは2種類
- 中学生以上:700円
- 小学生:400円
- 未就学児:0円
「サウナ&鑑賞券セット」は以下の通り。
- 高校生以上:4,500円(予約制)
中学生以下は利用不可。
2部制で各部10名まで、4名以上のグループは利用不可。
▶チケット購入は「公式サイト」へ

ちなみに、他にある作品は豊洲など他にある常設展示作品とは異なります。
作品の数はランプの他に4つあり、そのうち2つは廃墟のような昔の大浴場を活かした大きい作品です。
作品数は少ないため見応えはやや欠けますが、「廃墟×チームラボ」の特別作品はここだけ。気になる人はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
やっぱり誰もいない21時過ぎから写真をたくさん撮れたのは楽しかったなー。


思い通りの写真を撮りたい人には、とっておきかも!
御船山楽園ホテルへのアクセス

少し入り組んだ山奥にありますが、近くにJR「武雄温泉駅」があるためアクセスしやすいです。
そのため、アクセスは「車」か「電車・新幹線」の2択を選べます。詳細は以下の通り。
車の場合
遠方の方へ、どの空港から目指してもほぼ同じ所要時間です。
1番近いのは長崎空港ですが、その次は福岡空港などですが1時間10分前後はかかりました。
そして、ホテルの近くには観光エリアがありません。車の場合はゆっくり他を観光してから行くと良いでしょう。
「こんな何もないところに…」って朝になってから驚いた。


だからこそ「チームラボ×サウナ」なのかもしれない。
サウナだけの人は、何時にたどり着けばいいか気をつけてね。
電車の場合

駅からホテルまでは送迎バスがあるため、電車や新幹線で行く方法もありです。
片道約1,900円〜2,630円、最速1時間10分ほど。
「博多駅」より「武雄温泉駅」へ行くルートがあるため、博多を満喫してから行くのもアリですよね。
到着時間にご注意を
サウナだけ行きたい場合は午後に到着するように行くと良いでしょう。
サウナだけの場合、入れる時間は15時からだからなんです。

早めに到着して、チームラボ作品を鑑賞するのも良いよね。
チームラボ作品は長くて1時間もあれば鑑賞できると思う!

御船山楽園ホテル【宿泊体験記】

ここから、泊まって思ったこと、わかったことをチェックインから時系列にレビューしていきます。
ここを読めば、サウナだけにするか、宿泊すべきか決められるはず。
ぶっちゃけると私はこのホテルと相性が良くなかったです。
その理由もレポートしていきまーす!

御船山楽園ホテル|チェックイン

長崎市内、ハウステンボスの観光を終えてレンタカーでやってきたのは19時前。
山奥過ぎて周囲は真っ暗のため、ホテルの入り口探しが結構大変でした。
しかしカーナビを信じていくと到着し、ホテルフロント前に車を寄せると荷物を下ろしてスタッフに駐車を任せる流れに。

昼も夜もずっと暗いエントランスで行うチェックインは、手元だけを明るいランプで灯します。
そのため、暗所での書類手続きが苦手な人にはやや難がありそうでした。
チェックイン後にはウェルカムドリンクとお茶菓子が頂けましたが、ここもやや困ったポイントが……。
「飲んだらすぐ部屋に行きますオーラ」が出ていてゆっくり飲めなかったの。


ホットの飲み物を急いで飲んで火傷してたよね(笑)
御船山楽園ホテル|お部屋

一番スタンダードな部屋を選びました、本館の和室です。
お部屋はとても広々としており、入り口ドアから居間までの廊下も造りが大きく立派で、最初は素直に喜びました。
しかし、大きな空調設備が入っているのに、どういうわけかいつまでたっても寒いんです。

その日は特別寒い日でもあったけど、それにしても本当に部屋が暖かくならなかったよね。
冬であんなに寒いなら、夏はとても暑いと思う。
寒がりの人間にはとても辛かったから、部屋の空調は期待しない方がいいと思った。


補足ですが、エントランスから部屋へ向かう際に階段があります。
最初でも説明した通り、その後もなだらかな坂や部屋直前にも数段の階段など、至る所にアップダウンがありました。
そのため、もしも一緒に行く人の中に「階段は困る人」がいる場合は、事前に確認しておいた方が良いと感じたポイントです。
御船山楽園ホテル|お食事

いくつかメニューがあり、私が選んだのは「料理長おまかせ会席プレミアム」です。
よくある本日のお品書きを眺めながら、次は何が来るのだろうと待っていられたのは最初だけ。

食事をサーブする方がほぼ高齢の女性方なのですが、こちらの食事ペースを気にせず勝手に皿を下げたり料理を運んでくるんです。
また食べ方の説明をせずに居なくなったり、一体今は何を出されているのかもわからない時も。
おかげで食事中はみんなで「今何食べてるの!?」とお品書きとにらめっこ。


前半途中から怒涛の勢いで料理が運ばれてたよね…。

このメニューを選んだ私も私なのですが、こんなに多いなんて知らず贅沢な悩みに嬉しいだか苦しいんだか。
わんこそばのように次から次へと料理が出され、詰め込み作業のような食事に。
お品書きをみると10品もありますが、実際には1つのお品書きに複数の小料理があるなど本当は10品以上のコースだったのです。

品数が多いため、どんどん出さなければ3時間くらいかかるんだろうと思ったのは全て食べ終えてからの感想です。
「美味しいからぜひ食べたい、だけど胃袋はもうはち切れそうだ」と、途中からサーブの荒っぽさとお腹の苦しさに、こんなはずじゃなかったと謎の後悔に。
料理はすごく美味しかったの!!
でも、食べるペースは自分のペースが良かったな…。


でもあの品数には驚いたよ、そりゃ早く食べないと後半無理!ってなったかもしれないよ?

広々とした食事処で、それぞれテーブル間隔を保ちながらの食事でした。
夕食も翌朝の朝食もここで食べましたが、宿泊客に対して少し広めかなと思えるくらい。

朝食もボリュームがあり、昨日の夜から本当にお腹いっぱいの状態が続きます。

このように朝食時だけ、ドリンクは自分で取りに行くスタイルです。
地元のみかんをさりげなく推す朝食でした。


ジュースの他にコーヒや紅茶もあったので、自分の飲みたいものを取ってのんびり過ごせたのは良かったです。
御船山楽園ホテル|チームラボ鑑賞

冒頭でもサラリと紹介しましたが、ここでは6作品のうち4作品を写真と共に紹介します。
宿泊客は22時まで鑑賞できるため、好きなだけ写真を撮れる時間が素敵でした。

御船山楽園ホテルのチームラボ作品コンセプトは「廃墟と遺跡」です。
チームラボ公式サイト「#チームラボ廃墟」を覗いてみると、サウナと遺跡とアートによる気づきを追求しているのがよくわかります。
とはいえ、そのコンセプトを知らずに作品を眺めると美術の素人の私は「これは一体…」と疑問がいっぱい。
何を示しているのか、メッセージの受け取り方がやや難しいなあと感じました。


もう何枚も紹介して出てきているランプの森ですが、赤や白になったかと思えば紫にも。

聞いた話によると、その部屋にいる人数に合わせて色が変わるらしいんだよね。
ランプのそばでじっとしていると、色が変わるから面白かったよ。


旅館より長い廊下を歩いていくと、そこには3作品あります。
そのうちの1つがこの大浴場にブロックが生えている廃墟の作品です。
元大浴場のため、写真右あたりに浴槽があるのが見えると思います。
この建物が本当に廃墟そのもの。
夜に行くと雰囲気がありすぎてちょっと怖いくらい。


きっと脱衣所だったのかなと思う広い空間に、壊れた蛇口があったりね。

メガリスの隣にある大浴場には、一見何もなさそうな空間が広がっています。
しかし、いざ階段を降りて立ってみると足元から華が咲き広がり、地面に蝶が明るい線を描き始めるんです。
最初は何もないと思ってスルーしそうだった(笑)


あのチームラボが何も仕掛けをしないワケがない!と階段降りたら、一番長く遊んでいたかも。

そして2つの作品で写真を撮ったり、映像を楽しんだ後はさらに奥へと進む廊下へ進みます。
この廊下がまたとんでもなく長くて下り坂だったんだよね。


この先本当に何かあるの!?って散々疑ってたの覚えてる(笑)

先ほどの廊下を抜けた先には、こんな炎を投影した作品があります。
ただ、コレだけといえばコレだけでした。

ちなみに写真の下にある説明は公式サイトにもある正式な作品名なんだよ。
あんなに長い廊下を下ったのに、あったのはこの炎。
エッこれだけ?と思ったのは私だけじゃないはず。

以上が6作品のうち4作品でした。
他2作品は、ボーッと眺めたりしながら楽しむようなものだなと個人的には感じたので写真を撮っておりません。
もし詳細を見てみたい人は、こちら公式サイトよりチェックしてみください。
御船山楽園ホテル|温泉・サウナ

では、肝心の温泉とサウナはどうだったか? 素直な感想を書いていきます。
大浴場に温泉とサウナがあり、素人でもサウナを楽しめる仕様になっていたのは非常に驚きましたが、とても良い香りを楽しめるサウナで良かったです。
しかし、とても危ないと感じた場面もありました。
日中は女湯にある、白いキューゲルの建物内はビックリするくらい滑りやすい足元なのに何も対策をしていないんです。

これは私だけじゃなく、他のお客さんも滑りかけていましたし、一緒に行った家族も怖かったと話していました。
本当に転びそうになったので、行かれる際は足元に本当に気を付けて…!

ちなみに夜と朝とで大浴場の男女が入れ替わるため、両方のサウナを楽しめます。
やはり皆さんサウナを楽しみに来ているのか、朝でも多くの宿泊客の姿を見かけました。
サウナに入って休憩室で少し飲み物を飲んで、温泉に浸かりあたたまってから、朝食に行く人が多かったかも。


休憩室にある塩プリンが美味しかったからみんな食べてたよね、朝も夜も!
貸切風呂の話
貸切風呂のあるプランは、チェックイン時にいつ借りるか選べます。
貸切風呂は自分たちしかいないため寛げますが、こじんまりとしていて温泉自体も特別感は薄め。
もし両方行くなら、先に貸切風呂に行き、そのあと大浴場&サウナが良さそうでした。
御船山楽園ホテル|チェックアウト

チェックアウトは、チェックイン時と同じフロントで行います。
何度見てもランプの森は楽しいため、代表者が手続き中はほとんどの人がランプの森の写真撮影タイムに。
チェックアウトが済めば、駐車場までホテルの車で連れて行ってくれます。
気さくに話しかけてくれるおじさま運転手さんが連れていってくれました。


最後の最後までチームラボ、だけど外に出た瞬間現実に戻る感じ、不思議だったなあ。
御船山楽園ホテル宿泊を悩むなら

実際に宿泊してみてわかった御船山楽園ホテルに宿泊が向いてる人、逆にストレスが溜まりそうな人の分かれ目ポイントをまとめました。
宿泊記を読むだけでもわかりますが、改めてここで整理します。
宿泊するべきか、日帰りか。
せっかくの旅行を楽しめるようにしましょう!

宿泊を悩むならコレだけ確認

「サウナが1番の楽しみだけど宿泊までしようかな?」と悩んでいるあなたは、次の2つを要チェックです。
この2つが気になる人は宿泊に向かないと思われるため、ぜひ見てみてください。
部屋のくつろぎやすさ

良くも悪くも部屋が広過ぎます。
12月に行った時、一晩エアコンをつけても部屋の中で凍えるほど。
寒さのせいで服を脱ぐのも嫌で着替えはしたくない、温泉とサウナで暖まっても湯冷めするなど、くつろぎに来たはずなのにとガッカリしました。
行く季節を間違うと大変なことに…。


部屋は普通といえば普通、そんなに期待しない方がいいかも。
空調もいまひとつの効き目だったからね。
食事処、サーブの荒っぽさ

何度でも言います、料理は本当に美味しいです。
しかし、サーブが本当に雑で客のペースを見ながら出したり下げたりしてくれません。
食べ方があるのだろうと思われる料理も、こちらから聞かなければ教えてくれない場合もありました。
私はサーブする人の気配りが雑だとすごく残念な思いをするタイプだから、ちょっと嫌だったな。


気にしない人なら問題ないんだろうけど、人それぞれだしね。

「部屋の良さ」「サーブを普段から気にする人」は、これらの理由からサウナだけでOKです。
この2つは気になるけど、どうしても男女それぞれのサウナに入りたい人は、宿泊プランを選択しましょう。
宿泊するなら季節に注意

もしも泊まるなら、夏と冬は避けましょう。
私の行った冬は客室が寒すぎて、寝るまでに湯冷めしてしまいました。
廊下にたくさんストーブあったけど、食事処とエントランス、浴場以外は基本的に寒かった…。


夜中もずっとエアコンつけていたのに、朝も寒かったもんね。

あの空調なら暑い夏の部屋も暑いハズです。
冬なら部屋でも凍えながら眠らなくてはいけません。
「どうして部屋でリラックスできないの?」とならないために、宿泊する際は季節をよく選んでから行くようにして下さい。
チームラボを楽しみにし過ぎない

チームラボ目当てで行ってしまうと「え?これだけ?」と拍子抜けするため、楽しみにし過ぎないのが良いです。
都内にある常設展示へ行ったことがある人は、あのボリュームのごく一部だと思ってください。
公式サイトでも展示内容は確認できるため、サイトを見てから行くのを決めても良いと感じました。
サウナとチームラボを楽しむつもりで行くと時間を余らせずに済んだよ!


楽しみポイント1位サウナ、2位チームラボ!
宿泊はそのついで、くらいが良さそうだね。
御船山楽園ホテル|予約方法は3つ
予約できるサイト
- 御船山楽園ホテル(公式サイト)
- 楽天トラベル
- Relux
値段比較をしたら「公式サイトか楽天トラベルを確認すれば大丈夫」だとわかりました。
公式サイトはベストレート保証をしているものの、楽天トラベルが安い場合もあったからなんです。
申請すれば楽天トラベルと同じ価格になるかもしれないけど面倒なんだよなあ。



あと、これも知っておいて!
販売サイトによって、同じ日付でも販売しているプランに違いがあります。
「公式サイトでは売ってないのに、楽天トラベルだと売っている」とか、その逆も然り。
そのため、御船山楽園ホテルの宿泊予約をするなら必ず「公式サイトと楽天トラベル」の両方を確認するようにしてください。
御船山楽園ホテルまとめ

Instagram映えするし、日本一のサウナがある御船山楽園ホテルに宿泊してみてわかった話を交えての口コミでした。
「自分が何を楽しみたいか?」によって宿泊するか日帰りするか決められるはずです。
今回の口コミが、少しでもこれから行こうと思っている人のお役に立てたら幸いです。